|
2009年 02月 11日
こんばんは、「深川いっぷく」新米スタッフのマユです。
今日は、漫画家で詩人の中本繁さんにうかがったくるくる紙芝居のお話をご紹介したいと思います。 普通の紙芝居のように場面が紙1枚1枚に描かれているのではなく、ロール状になった紙に続けて描かれたのがくるくる紙芝居です。中本さんは、くるくる紙芝居友の会の会長として、日夜普及活動に励んでいらっしゃいます。いっぷくでは、中本さんに店先でくるくる紙芝居の実演。調剤室ギャラリーで「くるくる紙芝居展」(2008年12月)を開催していただくなど、すっかりおなじみです。 ぜひ見てほしい、見なくちゃ魅力は伝わりにくいと思いますが、春には中本さんが店先でまた“くるくる”してくださると思いますので、今日は予習のつもりで! ■□■□■ 中本繁 巡る、くるくる紙芝居の世界 くるくると動くので、心地よいリズム感と、紙の大きさなんか無視したようなダイナミック感があるくるくる紙芝居。そして、中本さんのオヤジギャグと笑いがたっぷりの実演。私なんて実演中、ひたすら笑いっぱなしでした。 「私は長崎の生まれなんだけれども、当時おじさんが紙芝居を見せながら各地を歩いていたわけです。でも、私の住んでいる場所はえらい田舎なもんで、おじさんが来なかった。だからず~~と紙芝居が見たい、見たいと憧れていたわけです、はい」 だったら自分で作っちゃおう!ということでしょうか。 「そう、そう、そういうことです、はい。くるくるすると楽しいでしょ。わくわくするっていうか」 テーマは物語だったり、クイズだったりさまざまですね。実演では子どもたちが大喜びでしたが。 「う~ん、だからって子どものためとか、意識したわけではなくって、ただ堅苦しくない漫画を描こうと思って」 いや、もしかしたら大人のほうが夢中になっているかもしれません。どれもストーリーが独特だし、見せかたにも工夫が凝らされていて、くるくると巡る紙芝居の中に無限の世界が広がっていると感じられます。このアイデアは、いったいどこから生まれてくるのでしょうか。 「人があっと驚いたり感動したり。そんなおもしろいことをひらめくためには、頭の中にたくさんの知識と体験を詰め込んでおかなくちゃいけません。それがなんかの瞬間にバッと、こう出てくる」 バッと、ですか? 「作品は作家よりも作家自身なんですよ。その人のエッセンスが作品にばっちり出ちゃうから。あれ、なんか私かっこいいこと言ってません!?」 とっても、素敵なお言葉だと思いますよ。 「独自性っていうのは、あれはあんまり絵が上手になっちゃいけませんね。ヘタウマに何かがあるって思ってますから」 ■□■□■ 中本さんとお話していると、中本さんのピュアなパワーをいただいて私までピュアになったような気がして、嬉しくなります。 くるくる紙芝居は何度もくるくるすることに耐えれるように、建築材として使われる紙を使用しているなど機能面も高性能なんですよ! どうですか? くるくる紙芝居を見てみたいと思いませんか? もちろん次回の実演も決まり次第ブログで告知しますね。 <マユ>
by ippuku-2
| 2009-02-11 01:09
| この人に聞いた
|
ファン申請 |
||